前回 Marshmallowへの手動アップデートをした Moto G 2nd LTE XT1072 ですが、色々と試してみたい事があるので、まずは根付き化を行ってみた。端末の根付き化については、自己責任でお願いします。
Source:XDA
導入するには、カスタムカーネルとカスタムリカバリが必要
当然、デバイスを根付かせるためには、Bootloader Unlocked なデバイスであること(Unlock方法はこちらを参照)。また以下必要なファイル群をXDAからとTWRPオフィシャルサイトから、回収してくる
- twrp-2.8.7.0-thea.img:TWRP Official
- titan-24.11.10-BR-boot.img:XDA-root-titan-M-BR.zip
- BETA-SuperSU-v2.51.zip
- SDCard(TWRPバックアップを取る際に使用)。
Chainfire氏によると、Marshmallow を根付かせる場合は、sepolicyに修正を加え、dmverityやforceencryptを適宜無効化したBootイメージをビルドし端末に導入する必要があると述べている。source:XDA
titan-24.11.10-BR-boot.imgをバラしてみる
詳細な部分までは確認しいてませんが、今回導入するカーネルである「titan-24.11.10-BR-boot.img」と「stock XT1072 boot.img」 を Ramdisk と kernel とに unpack し、unpack したファイル群の stock XT1072 boot.img と titan-24.11.10-BR-boot.img の差分確認してみると、sepolicyのファイルの容量が変わっていた。恐らく「titan-24.11.10-BR-boot.img」は sepolicy に手を加えビルドしたカーネルとなっている模様。
sepolicyはこのあたりの部分を修正したものと思われますが詳細は不明。source:github.com
「titan=Moto G 2014 XT1068等の3G版」ですが、「thea=Moto G 2014 LTE XT1072」でも利用できるようです。
導入方法
TWRP Custom recovery をフラッシュしTWRPでバックアップをとり、Custom Kernel を Flash 後、TWRPからSuperSU.zipをインストールする手順
TWRP Custom recoveryをFlashしバックアップをとる
後の手順で、カスタムカーネルをフラッシュし、TWRPからsuperSUをインストールすることになるが、Bootイメージをフラッシュした後とsuperSUをインストールした後に、極まれに softbrick する場合がある。そういったときの対処法として、事前にTWRPで「Bootイメージ」と「systen」のバックアップをとっていれば、TWRPからRestoreすることでバックアップを取った時の状態に戻すことが可能。 softbrick を簡単に回避できます。
そうならないためにも、まずはTWRP カスタムリカバリを導入する必要がある。
- 端末の電源を切って、電源ボタン+ボリュームダウンボタン同時押しをして、「Fastboot Flash mode」にする
- USBケーブルでデバイスをPCと接続し、ダウンロードしてきたtwrp-2.8.7.0-thea.imgがあるフォルダで、コマンド窓を開いて以下コマンド
- Flash が完了したら、ボリュームダウンボタンで「recovery」にカーソルを合わせて、ボリュームアップボタンでTWRPが起動させる
- 「BackUp」タップして、バックアップしたいPartitionを選択(デフォルトでsystemとbootが選択されています)
- Strage:Sdcardを選択し「Swipe to Back Up」をして完了(内部ストレージは容量が少ないので、バックアップ先は、SDカードが良いでしょう)
- バックアップが完了したら、「reboot」→「Bootloader」をタップ
fastboot flash recovery twrp-2.8.7.0-thea.img
Custom Boot.imgをフラッシュする
Rooted にするために手を加えられたBoot.img、「titan-24.11.10-BR-boot.img」をフラッシュします。
- USBケーブルでデバイスをPCと接続し「titan-24.11.10-BR-boot.img」を保存しているフォルダで、コマンド窓を開き以下をコマンドする。
- device が起動するかどうか試してみて起動するようであれば、再度「Fastboot flash mode」にする。
fastboot flash boot titan-24.11.10-BR-boot.img
BETA-SuperSU-v2.51.zipをTWRPからインストールする
最終段階にきました、最後にTWRPから「BETA-SuperSU-v2.51.zip」をインストールして再起動しブートループなどしなければめでたしです。
TWRPを起動させて、USBケーブルでPCと接続して、BETA-SuperSU-v2.51.zipをSdcardに保存する。
- TWRP 起動「install」
- SDcard に保存された「BETA-SuperSU-v2.51.zip」をタップ
- Swipeするとインストールが実行される
- インストールが完了したら、「reboot」⇒「system reboot」タップ
- 根付き完了
文鎮にならない程度でsystem改変などに着手ください。楽しい根付きライフをご堪能ください。
以前、moto G 2013を所有してましたが、4.4.4から4.4.2にダウグレードし、OTA経由でアップデートをすると、ブートローダーが壊れてしまいました。以後再起不能となったことがありましたので、ダウングレードされる際は、注意が必要です。system内部を変更したからではありませんが、端末に手を加える際は注意深く作業することをお勧めします
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