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5G 対応スマホ Motorola Moto G50 実機レビュー

Motorola 製 5G 対応スマートフォン「 moto g50 」の実機レビューです。

■2021/09/28追記
「 moto g50 」は、先日 Motorola Japan より発表された新デバイス「 moto g50 5G 」とは別物になります。

「 moto g50 (XT2137-1)」は、5Gに対応したエントリーモデル向けのチップセット「Qualcomm® Snapdragon™ 480」を搭載した日本未発売(※2021/8/9時点)の motorola (モトローラ)が販売するスマートフォンです。

主な特徴は、OSはAndroid 11 で、RAM 4GB,ROM 128GB、トリプルレンズカメラ、ディスプレイリフレッシュレート90Hz、5G対応モデムを搭載していることがあげられます。

海外では2021年4月から発売されており、「Amazon es」より、送料込みでお手頃価格の196ユーロ(約2万5000円)で購入できます。

開封

注文して、約二週間程度で届きました。
外箱の側面シールにはいつも通り、機種名、IMEI、対応バンド(GSM/UMTS/LTE/5G)等が記載されています。

箱の裏面です。
5G 通信できることと、6.5インチの90HZディスプレイであること、また解像度48MPのカメラを含むトリプルカメラを搭載していることを強調しています。

付属品は、充電器(プラグ形状[C])、USBケーブル(Type-A→Type-C)、取扱説明書、SIMピン、スマホクリアケース(簡易的なケースです)。イヤフォンマイクは付属しておりません。
充電器はプラグ形状がタイプCなので、日本で使用する場合は変換プラグ「国内用変換プラグ C→A」が必要です。
付属している充電器は「最大出力10W」です。スマホ本体の充電性能が「15 W」対応なので、可能であれば「20w」のものを付属してほしかった。

moto g50 charger

デュアル SIMスロット は「SIMカード/microSDカードの排他利用」です。

2枚のSIMを装着するとmicroSDカードが利用できなくなります。microSDカードを使用したい場合は、SIMカードを1枚だけにして利用するほかない。

SIMカード二枚差し且つmicroSDカードを利用したユーザーは購入を控えましょう。

ROM(ストレージ)容量が「128GB」と大きめなので、使い方次第ではmicroSDカードなしでもよいかもしれません。

moto g50 simslot

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外観

デバイスサイズ、ボタンの位置については、現在国内で販売されている「moto g30 」とほぼ同じです。
ディスプレイについても、「moto g30 」と同様に「水滴型」ノッチを採用しております。
moto g50 frontpanel

背面部は、縦に並んだトリプルレンズカメラがあります。
それぞれのレンズの種類は、上から「マクロカメラ」「メインカメラ」「深度カメラ」となります。
「マクロカメラ」の隣に「フラッシュ」が設置してあります。

モトローラの「 M 」マークは、「指紋センサー」となっております。
moto g50 backpanel

moto g50 backpanel

本体側面右側のボタン配置です。上から順に「Google アシスタントボタン」「音量上げ/下げボタン」「電源ボタン」です。

moto g50 sidebutton

本体側面左側です。SIMおよびSDカードのトレイがあります。

moto g50 sidebutton

外観の話ではないですが、デバイスの大きさの割には「軽いな」という印象を受けました。
本機より0.2インチ大きいディスプレイサイズ6.7インチ搭載の「moto g 5G ( XT2113-3 )」が重さ「212 g」で、それに対し「moto g50 」の重さは、192 g で「moto g 5G ( XT2113-3 )」に比べ20gほど軽い。
因みに、6.1インチの「iPhone 12 Pro」とほぼ同じ重さのようです。

スペック

moto g50(XT2137-1)
image
OS Android™ 11
Memory(RAM) 4 GB
Storage(ROM) 64 or 128 GB
SDcard slot ○: Supports up to 1TB microSD card
CPU Qualcomm® Snapdragon™ 480 with 2.0GHz octa-core Kryo™ 460 CPU
GPU Adreno™ 619
DisplaySize 6.5″ Max Vision, 90Hz
Wi-Fi Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac | 2.4GHz | 5GHz
Bluetooth Bluetooth® 5.0
NFC Yes
Sensors Fingerprint reader, Proximity sensor, Accelerometer, Ambient Light sensor, Sar sensor (compatible), Gyroscope
Rear Camera 48 MP sensor (f/1.7, 1.6 µm)
5MP (f/2.4, 1.12µm) | Macro
2MP (f/2.4, 1.75µm) | depth
Front Camera 13 MP (f/2.2, 1.12um)
Speakers Single Speaker with smart PA
3G Band B1/B2/B4/B5/B8/B19
4G Band B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B38/B40/B41/B42/B43/B66
5G Band n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/nn38/n40/n41/n77/n78
Water Protection Water-repellent design
Battery 5000 mAh
Charging 15 W charging
Size 164.9 x 74.9 x 8.95 mm
Weight 192 g
SIM Card Hybrid Dual SIM (2 Nano SIMs / 1 Nano SIM + 1 microSD)

5G + 5G の同時待受けが可能

デュアルSIMの設定をしてみましたところ、SIM1、SIM2ともに5G通信の設定ができました。本デバイスは、5G + 5G の同時待受けが可能なデバイスでした。

因みに、今年の2月にレビューした、Moto g 5g (デュアルSIM) は、5G + 4G の同時待受けの仕様でした。

ベンチマーク

antutu ベンチマークテストアプリを使用しました。結果は以下となります。

antutu ベンチマーク V9
229767

他のデバイスとの比較ですが、Antutu website の Ranking を確認すると、Xiaomiの「Redmi 9T(210790)」をわずかに上回っている程度の結果です。

moto g50 antutu bench

「webブラウジング」、「SNS」、「CPUに高負荷を要求しないゲーム」等の利用は全く問題ないです。

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カメラ

「マクロカメラ」「メインカメラ」「深度カメラ」の三つのカメラが搭載されています。
「超広角レンズ」は非搭載となっております。
また、Moto G10とG50は同じカメラハードウェアが使用されているようです。

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日中撮影

設定は変更せずフルオートで撮影日中の光量が多い時間での撮影です。

1/1600 秒 f/1.7 4.71 mm
ISO:100
12MP

1/800 秒 f/1.7 4.71 mm
ISO:100
12MP


他のデバイスと比較してないのでハッキリと良し悪しは説明できませんが、上の写真を見る限りは、よく撮れているのではないかと思います。

夜間撮影

夜間撮影結果です。光量が少ない時間でのオート撮影です。ISO感度が必然的に上がるので輪郭がぼやけてしまいます。

moto g50 夜間撮影①

1/25 秒 f/1.7 4.71 mm
ISO:1600
12MP


ナイトビジョンで撮影すると、オートでの撮影時に1600まであがったISO感度が、613に抑えられ輪郭もある程度しっかりしています。
moto g50 夜間撮影②

1/40 秒 f/1.7 4.71 mm
ISO:613
12MP
撮影モード:ナイトビジョン


夜間の撮影は、撮影モードを「ナイトビジョン」に切り替えて撮影をすることをお勧めします。

良い点

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2万円台のスマホで5G通信ができる

「Moto G50 」は、日本国内キャリアが運営する5G電波周波数「n3/n77/n78」に対応しており、国内(docomo/softbank/楽天モバイル)の通信網を使って5G通信が楽しめるデバイスです。
しかも二万円台で購入できる。

以下、通信速度を計測してみました。使用したアプリは「Speed test」です。

テストしたSIMは、Docomo MVNO の 5G SIM と楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」SIMです。

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Docomo MVNO 5G 回線速度

Docomo MVNO 5G 回線 では、ダウンロード速度:286Mbps、アップロード:13Mbpsの結果がでました。

楽天モバイル回線速度

ダウンロード速度:47.9Mbps、アップロード:7.36Mbpsの結果がでました。

SIMフリーデバイスでは稀なLTE Band 42 で通信可能

「Moto g50 XT2137-1 」は、LTE Band 42 に対応しています。海外SIMフリースマートフォンで「LTE Band 42」に対応しているデバイスは稀です。
因みに、現在人気の5Gスマホ Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」は、Band 42 非対応です。

LTE Band 42 を含む、Band 1 /3 /19 /28で通信できました。ドコモが運営する超高速データ通信「Premium 4G(受信時最大1.7Gbps)」の恩恵を受けることができるかもしれません。「Moto g50」は、4CA、256QAM Download/Upload と 4×4 MIMO に対応しています。
※搭載するモデムの仕様が、Peak Download Speed 800 Mbps (LTE)となるため、最大1.7Gbpsの通信はできないようです。source:qualcomm

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必要最低限のアプリ数

Androidスマホは、メーカーによってホーム画面等がカスタマイズされていますが、Motorola製のスマートフォンは、AOSP(素のAndroid OS)に近い作りをしておりプリセットアプリがシンプルです。
Googleアプリ含め全部で32個のアプリがプリインストールされています。

因みに、Docomoが販売している5G対応スマホ「Galaxy A21(SC-42A)」に、プリインストールされているアプリの数は全部で「65個」です。「moto g50」は、その半分以下ですね。

Motorola 便利機能「簡易ライト」搭載

motrola moto g4 以降に搭載されているアプリ「Moto Action」に搭載されている機能「簡易ライト」も、引き続きmoto g50 にも搭載されています。暗い場所で二回振りかざすとすぐに本体背面のライトが点灯してくれます。地味ですが、便利です。

5000 mAhの大容量バッテリーで長持ち

実際に使用してみて、一回の充電で二日以上使用できました。※使用頻度は、一日複数回のブラウジング程度でです。

マルチ音量搭載

以前ご紹介した、「マルチ音量機能」がMoto G50 にも搭載されていました。これからのmotorola端末のスタンダード機能になるのかもしれません。

アプリごとに音量を調節することができる技術で、一部アプリの音量を変更したり、また完全にミュートにすることができる機能。端末のボリュームボタンを押下すると、音量調整スライダー付きのポップアップウインドウが表示され、「通知」「アプリ」「通話」音量を調整することができる。

悪い点

技術基準適合証明

残念ながら、技術基準適合証明(技適)を受けた機器ではありません。

ケースやディスプレイプロテクタが少ない

これは、輸入スマートフォン全般に言えることですが、日本国内で販売されてないこともあり、ケースやディスプレイプロテクタを入手することが難しいです。

eBay で販売されているためそちらで購入をする必要があります。注文して入手できるまで約二週間から3週間程度かかります。

まとめ


「moto g50」は、モトローラ製5G対応スマートフォンの中で一番安価に入手できるデバイスです。
現在、国内で販売中しているモトローラ製5G対応スマートフォンは、価格「58,800円」の「moto g100」のみで、少し高価です。それに対し「moto g50」は、二万円台で Amazon ES より購入できる一番安価な5G対応デバイスです。

安価ではあるが、トリプルレンズカメラ、ディスプレイリフレッシュレート90Hz、便利機能「Moto Action」、マルチ音量を搭載するなど、安かろう悪かろうのデバイスではありません。

スペックの仕様から、「webブラウジング」、「SNS」、「CPUに高負荷を要求しないゲーム」等をメイン利用し、且つデバイス費用をできるだけ抑えて5Gで通信したいユーザーにお勧めです。

素のAndroidに近い作りなので、Google pixel からの乗り換えユーザーも違和感なく使用できるでしょう。※これはモトローラスマートフォン全般に言えます。
また、「簡易ライト(Moto Action)」「マルチ音量搭載」といったモトローラ色もちりばめられており、今までの「moto」ユーザーも違和感なく使用できるでしょう。

日本で発売されるとの情報がありますので、私のように Amazon ES より購入せず一旦国内版の販売を待つのもよいかもです。

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