先日17日、motorolaは、人気の低価格スマートフォン 「Moto G」 の第四世代目となる「Moto G4」を発表した。発表された同端末は、「Moto G4 Plus」「Moto G4」「Moto G4 Play」の3機種。前モデル「Moto G3」とはディスプレイサイズをはじめ大きく変わった点が幾つかある。詳細確認のため前モデルとのスペック比較と、最上位機である「Moto G4 Plus」から最下位モデル「Moto G Play」まで各モデルで何が違うのかを簡単にまとめてスペック比較をしてみる。
Moto G3 と Moto G4 の違い
Moto G3(Moto G 2015) から Moto G4(Moto G 2016) へのリニューアルで何が大きく変わったのか簡単にリストアップしてみると以下となる
- ディスプレイサイズが5.0インチから5.5インチにサイズアップ
- 指紋認証リーダーが組み込まれた
- 15分充電で6時間持続利用できる TurboPower 急速充電機能
- CPUクロック周波数が 1.4 GHz から 1.5 GHz へ変更
- バッテリー容量が 2470mAh から 3000mAhへ増大
- カメラユニットが、13MP から 16MP+レーザーAF搭載となる
今回のモデルで省かれた機能
- 防水機能IPX7は省かれた
Moto G3 と Moto G4 スペック比較
Moto G3 | Moto G4 Plus(XT1644) | |
---|---|---|
OS | Android(TM) Lollipop 5.1.1 | Android™ 6.0.1, Marshmallow |
Memory(RAM) | 1 GB / 2GB (16GB model only) | 2 GB / 4 GB (64GB model only) |
Storage(ROM) | 8 GB / 16 GB | 16 GB / 32 GB / 64 GB |
CPU | 1.4 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 410(MSM8916) Quad-core | 1.5 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 617(MSM8952) octa-core |
GPU | Adreno 306 with 450 MHz | Adreno 405 with 550 MHz |
DisplaySize | 5.0″ 720×1280 Corning® Gorilla® Glass 3 | 5.5″ 1080×1920 Corning® Gorilla® Glass 3 |
Wi-Fi802.11b/g/n | 802.11 b/g/n | 802.11 a/b/g/n (2.4 GHz + 5 GHz) |
Bluetooth | Bluetooth version 4.0 LE | Bluetooth version 4.1 LE |
SDcard slot | ○: Supports up to 32GB microSD card | ○: Supports up to 128GB microSD card |
Front Camera | 5 MP | 5 MP |
Back | 13 MP(f/2.0) | 16 MP(f/2.0) |
Speakers | Front-ported loud speaker | Front-ported loud speaker |
3G Band | 2,100, 900 MHz | 850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz |
4G Band | LTE (1, 3, 7, 8, 20) | LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 19, 20, 28, 40) |
Water Resistant | ○ IPX7 | × |
Battery | 2470 mAh | 3000 mAh |
Size | 142.1 x 72.4 x 6.1 to 11.6 mm | 153 x 76.6 x 7.9 to 9.8 mm |
Weight | 155 g | 155 g |
SIM Card | Micro-SIM | Micro-SIM |
リストアップしたスペック以外にも、解像度がアップし、Wi-Fiも「a」が追加され5 GHzにも対応した。またRAM、ROMともに増えていることはありがたい。ヨーロッパモデルの「XT1644」に限るが、LTE Band19に対応している。価格しだいというところになるが、個人的に満足のいくスペックアップとなっている
Sponsored linksMoto G4 3モデルの違い
前述したとおり Moto G4 は「Moto G4 Plus」「Moto G4」「Moto G4 Play」の3モデルで展開されることになり、各モデルで特徴が変わってくる、その違いを調べてみた。
Sponsored linksMoto G4 Plus の特徴
16MP レーザーAFと像面位相差AF搭載で高速で精度の高いフォーカスを実現
最上位モデル「Moto G Plus」は高機能なカメラユニットを搭載している。比較的安価なスマートフォンで採用されている「コントラストオートフォーカス」とは違う、レーザーオートフォーカスの機能が搭載された「16MP」のカメラが組み込まれた。同フォーカス機能により、光が少ない薄暗い部屋など悪条件下での撮影であってもすばやくフォーカスし被写体を捉えることができる。詳細はこちらのサイト様で説明なされていますのでご参考まで。最近の機種では「Nexus 5X」「Nexus 6P」で採用されているフォーカス技術のようです。因みにカメラレンズのF値は2.0と明るいレンズを採用している。
FINGERPRINT READER 指紋認証リーダー
最上位機種「Moto G Plus」のみ指紋認証リーダーが、ディスプレイ下部に取り付けられており、指紋認証で画面ロック解除できるようになっている。
RAMサイズは、2GB/3GB/4GB の3種類がある
RAMサイズは、2GB/3GB/4GB の3種類が提供される。ROM容量に応じて、RAM容量が変わってくるようです。基本的には、16GB/32GBのROMモデルであれば、2GBのRAMとなっており、64GB ROMモデルになると、4GBのRAMとなる模様。ただし例外もありインドモデルでは、16/32GB ROMのみの販売だが、ROMが16GBでれば2GB RAM、32GBであれば3GB RAMとなるようです。
モデルナンバーは、XT1644 と 各国のmotorola webサイトに記載されている。対応するネットワーク周波数は各国ごとに対応が違ってきます。
Moto G4 の特徴
Moto G4 の特徴は、上位機種の「Moto G4 Plus」の特徴を省いたモデル「Moto G4」となる。逆を言うと、「Moto G4」に少しプレミアムな機能を追加したモデルが「Moto G Plus」ということになる。
13MPのカメラユニット
カメラは、13MPのカメラユニットが搭載されている、「Moto G4 Plus」のレーザーAFは非搭載となる。
RAMは2GBのみ
RAMは2GBのみ、ROMは16GB/32GBのモデルが存在する。販売される各国によってROMの容量が変わっており、ヨーロッパ、北米に関しては、16/32GB両モデル販売されるが、インド、ブラジルなどでは、16GBだけの販売となっているようです。
各国で販売されるMoto G の型番(モデルナンバー)
販売される国によって型番が変わってくるようですので調べた限りでリストアップしてみた。
- US/インド:XT1625
- ブラジル:XT1640
- EU/UK:XT1622
各モデルで対応するネットワーク周波数
各モデルで対応ネットワーク周波数が変わってくるので、以下に詳細を記載してみる。今後メーカー側で修正される可能性もあります
- Moto G – XT1625
- GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz)
4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 25, 26, 41) - Moto G – XT1640
- GSM 850/900/1800/1900 MHz
WCDMA 850/900/1900/2100 MHz
LTE (B3, B5, B7, B28) - Moto G – XT1622
- GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz)
4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 19, 20, 28, 40)
Moto G4 の価格はUKで£169.00
先日Motorola webサイトで公表された「Moto G」の価格は、「£169.00」。日本円にして、「約2万8000円」となる。
Moto G Play
最回モデル「Moto G Play」は上位に機種とは、ディスプレイサイズやCPUまでもが変わってくる、「Moto G」の名称は付いているが、まったく別機種となっている。
- ディスプレイサイズ:5.0インチ(1280×720)
- 1.2 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 410 quad-core processor with 450 MHz Adreno 306 GPU
- ROM:16 GB
- RAM:2GB
- リアカメラ:8 MP
- 802.11 b/g/n (2.4 GHz)で「a」は非対応
- TurboPower 急速充電機能なし
- バッテリー容量:2800 mAh
上位2機種に比べると Moto E 2nd のようなローエンドモデルに近いスペックとなっている。
Moto G4 3機種のスペック比較表
Moto G4 Plus(XT1644) | Moto G4(XT1622) | Moto G4 PLay(XT1607) | |
---|---|---|---|
OS | Android™ 6.0.1, Marshmallow | Android™ 6.0.1, Marshmallow | Android™ 6.0.1, Marshmallow |
Memory(RAM) | 2 GB / 4 GB (64GB model only) | 2 GB | 2 GB |
Storage(ROM) | 16 GB / 32 GB / 64 GB | 16 GB / 32 GB | 16 GB |
CPU | 1.5 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 617(MSM8952) octa-core | 1.5 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 617(MSM8952) octa-core | 1.2 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 410(MSM) quad-core |
GPU | Adreno 405 with 550 MHz | Adreno 405 with 550 MHz | Adreno 405 with 550 MHz |
DisplaySize | 5.5″ 1080×1920 Corning® Gorilla® Glass 3 | 5.5″ 1080×1920 Corning® Gorilla® Glass 3 | 5.0″ 720×1280 Corning® Gorilla® Glass 3 |
Wi-Fi802.11b/g/n | 802.11 a/b/g/n (2.4 GHz + 5 GHz) | 802.11 a/b/g/n (2.4 GHz + 5 GHz) | 802.11 b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth version 4.1 LE | Bluetooth version 4.1 LE | Bluetooth version 4.1 LE |
SDcard slot | ○: Supports up to 128GB microSD card | ○: Supports up to 128GB microSD card | ○: Supports up to 128GB microSD card |
Front Camera | 5 MP | 5 MP | 5 MP |
Back | 16 MP(f/2.0) | 13 MP(f/2.0) | 8 MP(f/2.0) |
Speakers | Front-ported loud speaker | Front-ported loud speaker | Front-ported loud speaker |
3G Band | 850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz | 850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz | 850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz |
4G Band | LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 19, 20, 28, 40) | LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 19, 20, 28, 40) | LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 25, 26, 41) |
Battery | 3000 mAh | 3000 mAh | 2800 mAh |
Size | 153 x 76.6 x 7.9 to 9.8 mm | 153 x 76.6 x 7.9 to 9.8 mm | 144.4 x 72 x 8.95 to 9.9 mm |
Weight | 155 g | 155 g | 137 g |
SIM Card | Micro-SIM | Micro-SIM | Micro-SIM |
Moto G /Moto G Plus は既に販売が開始している地域がある
インドのAmazonでは「Moto G Plus」が既に販売されている模様。またUKのモトローラサイトなどで予約販売が開始している。お届け予定が6月3日と表示された。
日本での発売は?Moto G 初のLTE band19対応
まだ日本では発表されていないが、スペックを見るとLTE band 19に対応しているため、Moto G4 Moto G4 Plusが国内で販売されるのではないかと考えられる。国内で販売されているMoto G3は LTE band 19 に対応していないため、上記機種が販売されることになると、Moto G 初のLTE band19 に対応した機種となる。非常に楽しみなところです。
また、Moto X の後継 Moto Zの発表が6月の中旬以降になるようです。先日motorolaが発表したmoto z のティザームービーでは、小型化ないしは薄型と思わせる動画を公開している。気になる方は、まずはその発表を待ってから購入を検討してみてはいかがでしょう。
2016-6-12 追記:Moto G4 XT1622 がプラスエリアで通信できるよう肩入れしてみた
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