2013年末の発売当初から格安ミッドレンジデバイスとして人気がある 「Moto G」の4世代目となる「Moto G4」が今月初旬にリリースされた。欧州から購入できる、価格にして約26000円程度で手に入るデュアルSIMデュアルスタンバに対応したSIMフリーデバイスです。国内未発売の端末ですが、今後日本国内販売されるとなると人気が出そうなデバイスです。
恐らく「Lenovo Moto」Lenovoの笠沙下に入ってから初めての「Moto G」になると思われる。Motorola → Lenovo で何が変わったのかも含めた簡単レビューです。
外箱
箱のデザインは、以前の Motorola からあまり変わらないデザインです。変わったといえば「motorola」の名前がなく「Lenovo」のロゴが入ったところでしょうか。
左から,Moto G 1st、Moto G 2nd 4G、Moto G4の順にんらべています。
Sponsored links対応周波数帯域は
海外SIMフリー機を国内で利用するに当たって確認したい部分です「対応周波数」。このデバイスが国内のどのキャリアの電波を掴むことができるのか、まずは対応周波数帯域を確認!
- WCDMA:1/2/5/8/19
- LTE:B1/3/5/8/19/20/28/40
ドコモ、ソフトバンクの電波を利用できる周波数帯域に対応しているようです。
第一印象は軽い!
あけてみて、手に持ったときの第一印象は、ディスプレイサイズとは相対的に軽い!の印象が強いです。前 Moto G 3rd と weight 重さが変わらないのです。ディスプレイサイズが大きくなったのに、、。ケースなど使用せずに一度地面に落下させてしまうと、いろんなところが破損しそうな気がします。ケースはしっかりと衝撃を吸収してくれるものを選ぶ必要がありそうです。厚みも前モデルに比べると薄いです。ディスプレイ表面に貼られているフィルムのデザインも以前から変わらずで今までmotorolaデバイスを頻繁に使用している者としては、ほっとします。
Batwingは健在
1955年から続くmotorola の象徴である「M」のマーク、「batwing」は、Lenovo 傘下になってもそれは健在です。
背面カバーの外し方は、USBポートの隣にある、溝につめを入れ込んでグイッと持ち上げることで、パカッと背面カバーが外れます。
防水機能もないためか、あっさりとした背面です。薄さを意識した作りになっている。ボードにくっ付いているバイブレーションユニットの動作が確認できる穴がある。これも薄さを追求した結果なでしょう。
Sponsored linksSIMスロットはMircroSIM
SIMスロットは、MicroSIMとなっている。ただしNanoSIMでも利用できる用にデフォルトで「NanoSIM→MicroSIM」アダプタがSIMスロットに挿入されている付いている。助かります。
ブートアニメーションが変わった
電源を入れてみると、以前までのブートアニメーションとは全く変わり、新たなコンセプトのブートアニメーションに変わっている。今までのブートアニメーションは、バットウイングをモチーフにしたアニメーションでしたが、「Lenovo」のロゴが入る、「moto」のロゴを基本としたBootanimationです。
以前までのBootanimation
バットウイングがまず表示されてから、ブートアニメーションが開始していくのが、今までのMotoデバイスでのアニメーションでした。
新しいBootanimation
今回からは「Lenovo」のロゴが、2種類の「moto」のロゴ表示の間に1.5秒程度表示される。水色を基調としたフォントカラーは変わらないようです。デザインは変わったものの、フォントカラーが以前と変わらないので、表示される文字が違う程度で、「あまり変わっていないな」という印象を持てる。
アニメーションの順番
- moto(バックグランドカラー白の水色文字)
- Lenovo
- よく分からないアニメーション
- moto(バックグランドカラー水色の白文字)
技術基準適合証明(技適)非対応
海外SIMフリーデバイスであっても稀に、「技適」に対応しているケースもあるため確認しましたが、非対応です。対応するネットワーク周波数帯域も日本よりの周波数帯域になっているため期待をしたのですが残念です。
Sponsored linksなんと言ってもプリインストールされているアプリが少ないのが魅力
人気SIMフリーメーカー「A」は、プリインストールされているアプリが満載です、こちら「Motorola」はプリインストールされているアプリが非常に少ない、「Nexusデバイス」と同じ程度のアプリ数のみインストールされています。悪く言えば「味気ない」、よく言えば「自分好みのアプリをインストールして利用できる、またROM容量16GBが無駄に使われていないためROMを最大限に、余すところなく利用できる」
Lenovo傘下になってから、不要なアプリが入ってくるのか少し心配でしたが、変わらずで安心しました。
日本語入力アプリは「Google日本語入力」がプリインストールされています。
型番「XT1622」ROMサイズとRAMサイズ
型番は「XT1622」で、ROMサイズは16GB、RAMサイズは、2GBとなります。
Androidバージョン/ベースバンドバージョン/カーネルバージョン/ビルド番号
- Androidバージョン
- 6.0.1
- ベースバンドバージョン
- M8952_70004.04.03.32R ATHENE_EMEA_DSDS_CUST
- カーネルバージョン
- 3.10.84-gcf01273
- ビルド番号
- MPJ24.139-23.4
Antutuベンチ結果
私のスマホ利用方法が、web検索等がメインで、全くスマホでゲームをしないのでベンチの数値は気にならない。でもとりあえずベンチやってみた。数値は約45000程度となる。
iPhone6と比較してみる
バッテリーの持ち具合よし
たまにwebを見る程度であれば、約3日程持つようでした。※利用方法によってバッテリーの消耗は変わりますのであくまでも目安というところでしょうか
Moto E 2nd/ Moto G 2nd /Moto G4の大きさ比較
左からMoto E 2nd(4.7inch),Moto G 2nd(5.0inch),Moto G4(5.5inch)の順に並べてみました。
厚みが薄くなってます。
デュアルスタンバイ設定方法は手動で設定してほうがよい
デュアルスタンバイの設定方法ですが、手動で設定した方が手早く設定ができる。Android OS独自のセットアップウィザードを利用することもできるが、挿入しているSIMによって分かりにく九九なる場合があります。
手動設定すると手早く設定可能
以下下の画像の右端の赤で囲んでいる部分だけ設定してあげると完了します。上記セットアップウィザードを利用したときと違い、電話番号やSIM1、SIM2の表記が出てくるので、設定方法が分かりやすいです
- 「優先する接続」をタップし「音声」を選択
- 「モバイルデータ」をタップしご自身のSIMに併せて適宜選択「SIM1もしくはSIM2」を選択
- 「通話」をタップして、上記同様適宜SIMを選択
- 最後に「SMSメッセージ」をタップして同じくSIMを選択
以上で設定完了です。
Android OS のセットアップウィザードを利用してみるとこうなる
- 設定アプリを起動して「SIMカード」を選択、「使用状況プロファイル」を選択する
- 「デュアルSIM電話をセットアップします」の画面になるので、白丸の右矢印をタップ
- 「基本」を選択
- 「表示されているアクティビティごとに、最もよく使用するSIMを選択してください。」と表示されるので、「データ」の「NTT DOCOMO」をタップするとSIM1 SIM2 に挿入されているSIMの通信事業者が表示される。私の場合は、ドコモの通話専用SIM、OCN Mobile ONeのドコモMVNO SIMを利用しているためか、「NTT DOCOMO」「NTT DOCOMO」と表記された。SIM1、SIM2、MVNO等の表記無しなのでSIM1に差し込まれているものなのか区別が付かない。これでは設定ができません。
まとめ
以前の Moto G に比べてディスプレイサイズが5インチから5.5インチと大きくなったことについて、今までのMoto G ユーザーは違和感を感じるかもしれません。Lenovo Moto に変わって恐らく最初の「Moto G」だと思いますが、変わったのは外観とブートアニメーション程度で、ほぼその他の機能は今ままでのMoto デバイスと何ら変わらずでした。安心したというところです。価格的に見ても、お安くまたデュアルSIMかつデュアルスタンバイ対応となっているため、今後日本での発売に期待したいところです。技適は通っていないデバイスにはなるが、海外から取り寄せた方が安く収まる可能性はあります。
ケースを着用することを強くお勧め
ズボンの後ろポケットに入れたままいすなどに座ったりした場合、恐らく本体が曲がります。本体厚みが薄くまた、軽量化されているため、本体の強度は貧弱かと思います。できるだけ衝撃に強いケースを選び利用することをすすめます。
現在販売されている有名メーカーのケースとしては「Casemate-eu」から販売されている「NAKED TOUGH CASE」のみとなる。€29.99。各メーカーから「Moto G4」専用ケースが販売されるまで少し時間を要しそうです
追記 2016/06/24
Motorola から新製品が出るごとに専用ケースを作っているメーカー「Incipio」から「 Moto G4/Moto G4 Plus」専用のケース2種類がAmazonUKから発売されるようです。耐衝撃ケース「DualPro Case」もあります。
ncipio Octane Case for Motorola Moto G4 / G4 Plus in frost/black [Extrem rugged | Textured bumper | Transparent] – MT-367-FBLK
Incipio DualPro Case for Motorola Moto G4 / G4 Plus [Extrem rugged | Soft-Touch finish | Hybrid] – MT-375-BLK
Moto G4 Dual SIM(XT1622) | |
---|---|
OS | Android™ 6.0.1, Marshmallow |
Memory(RAM) | 2 GB |
Storage(ROM) | 16 GB |
CPU | 1.5 GHz Qualcomm® Snapdragon™ 617(MSM8952) octa-core |
GPU | Adreno 405 with 550 MHz |
DisplaySize | 5.5″ 1080×1920 Corning® Gorilla® Glass 3 |
Wi-Fi802.11b/g/n | 802.11 a/b/g/n (2.4 GHz + 5 GHz) |
Bluetooth | Bluetooth version 4.1 LE |
SDcard slot | ○: Supports up to 128GB microSD card |
Front Camera | 5 MP |
Back | 13MP(f/2.0) |
Speakers | Front-ported loud speaker |
3G Band | 800, 850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz |
4G Band | LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 19, 20, 28, 40) |
Water Resistant | × |
Battery | 3000 mAh |
Size | 153 x 76.6 x 7.9 to 9.8 mm |
Weight | 155 g |
SIM Card | Micro-SIM |
ジャイロスコープ | ○ |
重力センサー | ○ |
地磁気計 | ☓ |
歩数計 | ○ |
NFC | ☓ |
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はじめまして、いまこちらのXT1622の購入を検討しているものです。
細かなレビューをしていただき、大変参考になっています。
ご存じでしたらお伺いしたいのですが、こちらのモデルをUKの通販サイトなどで見ると、白はDualSIMと明記されているのですが、黒はなにも書かれていなかったり、SingleSIMと書かれていたりするものばかりで、DualSIMと明記されているサイトがみつかりません。このモデルは色によってSIMがSingleかDualか異なるのでしょうか?できれば黒のDualSIMを購入したいのですが、白しか存在しないのであれば白を購入したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
コメント有難うございます。
デュアルSIMモデルで、黒色を見たことがないないので、今のところ白のみの展開だと思います。
私も黒が欲しかったんですが、日本へ発送をしてくれる販売店では白だけの販売だったので渋々の購入でした。が白もカッコいいですよ。
ご返信いただきありがとうございます!
やはり黒は見つかりませんよね。
ここは白を注文してみたいと思います!白もかっこよさそうですよね。現物が届くのが楽しみです。
はじめまして、MotoG4気になっています。
詳しいレビューがあって助かりました。
一つ気になっていることがあるのですが、着信時や充電時に光るLEDは
この端末には着いているのでしょうか?
画像や動画を探したのですがそれらしいものがなかったもので。
PLUSの方はそれらしい画像が出てきたのですが・・・
初めまして。
LED通知ランプですね!Moto G4 XT1622 にも付いてます。位置は、画面下部、中央より1cmくらい右手になります。
ただし、電源を切った状態でQuick Charge対応の充電機で充電するときのみ数秒点灯します、それ以外動作しません。
Moto G 1st から使用してきたのですが、Motoは昔からどの端末も?デフォルトでLED通知ランプを動作させないよう作っているようです、LED通知ランプ自体ボードについているにもかかわらずです。理由は分かりません。
よって、メール受信時や着信時にLED通知ランプを点灯させるには、Kernel Source の「drivers/leds/」以下を修正して Build した Kernel を Flash(fastboot modeで)するか、Root権限を取得して、アプリ「Kernel Manager」もしくは「Light Flow Legacy :Led Control」等を使用することで点灯するようです。
XDAの「Squid2」氏が「Moto G4」の Squid Kernel(LED notification support) を作成してくれたら助かるんですがね~(他力本願)。
Root を取得するにも Bootloader Unlock から作業しないといけないため、LED通知ランプを点灯させるまでの道のりを考えると、手間もかかるしリスクも負う、、、、ん~このままでいいかぁ~と私は思います。
丁寧な回答ありがとうございます。
motoはそういう仕様なのですね・・・
通知ランプ光ると便利なのに、なぜでしょうね。
とても良さそうな端末なのに少しだけ残念なのですが、
仕様が分かってスッキリしました。
買った後で知るとがっかりなので。
Squid Kernel(LED notification support) ぜひ作成してもらいたいですねー!!