先日、Bootloader Unlock を実施した「Xiaomi Redmi 5 Plus」を、WCDMA Band 6 に対応させてみました。俗に言う「プラスエリア化」です。問題なく「WCDMA Band6」で通信できることが確認できました。今回の記事は、なぜ海外SIMフリースマホを利用する場合は「プラスエリア化」という作業が必要なのかについて軽く記事にしてみます。一部の海外SIMフリースマホは「WCDMA Band 6」に対応しています。
Xiaomi Redmi 5 Plusは Band 6 で通信可能です
以下画像は、Network signal guru という通信している周波数帯域がわかるアプリのスクリーンショットです。「B5 850 」と記載されております。Band5 850 MHz 帯域で通信していることを意味します。
なぜ「B6」と表示されないのか、、、アプリで「B6」で通信している状況を「B5」と誤認識する不具合ではないかと思われる。
2018/04/02追記:なぜ「B6」と表示されないのかは、「UARFCNがB5(4357~4458, 1007, 1012, 1032, 1037, 1062, 1087)とB6(4387~4413, 1037, 1062)で重なっている部分があるため、アプリの不具合というよりはUARFCNの仕様の問題」ということです。通りすがりさんコメントありがとうございます。
Band 6 で通信できているという根拠は
「B5」WCDMA Band5(824~849MHz) は WCDMA Band 6(830~840MHz) を内包している、かつ 米国周波数帯域 Bnad5 は日本国内では存在しない周波数帯域であるためです。以下の画像がわかりやすいかもしれません。
そもそも、なぜ WCDMA Band6 に対応させる必要があるのか
いやいや、そもそも、なぜ WCDMA Band 6 に対応させる必要があるのかという疑問をもたれるかたもいるかもしれませんので簡単に説明させいていただきます。
海外SIMフリースマートフォンの多くは日本独自周波数帯域「WCDMA Band6」に非対応
国内で販売されているSIMフリー端末は、「国内で利用する際に不自由なく利用できるよう」ほぼ全てのデバイスが、WCDMA周波数帯域「Band 6」に対応しています。しかしながら海外SIMフリーデバイスの多くは、「WCDMA Band 6」に非対応です。なぜなら、「WCDMA Band6」は、日本独自の周波数帯域であるためです。
Band 6 (800MHz) 帯域の重要性
Band 6 に対応させなくとも、この「Xiaomi Redmi 5 Plus」はWCDMA Band1 (2.1GHz)に対応しているため、WCDMA通信は可能です。しかしながら、「Band 6」で通信が出来ないといざというときに電波圏外になってしまう危険性が出てきます。
800MHz帯域は隅々まで届く性質がある
電波にはそれぞれの周波数帯域で、それぞれの特性を持っており、800MHz帯域は 2.1Ghz 帯域に比べ障害物を回り込んでくれる特性を持っている。800MHz帯域の電波は、2.1GHz帯域の電波が届きにくい場所で電波が途切れないよう補助してくれている「縁の下の力持ち的電波」なのです。
おわかりいただけたかと存じますが、この「Band6」に対応できていないデバイスは、利用する際に電波が途切れたりする可能性があるデバイスということです。
町中では気にならないが、地方などの山間部で症状は顕著に表れる
経験上の話ですが、SIM フリーデバイスを利用して Band1だけでの通信であっても町中ではほぼ問題なく利用できることが多かったです。とくに旅行などで地方へ行ったときに電波が途切れることが多かったです。そういったときにいざ電話を使用としても圏外のため全く使い物にならない「おもちゃ」になってしまうわけです。
困ります
困らないために、ということで後日「Xiaomi Redmi 5 Plus」のプラスエリア化の記事を記載致します。しばしお待ちを、、、、
追記:Xiaomi Redmi 5 Plus プラスエリア化 記事を書きました。
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アプリが「B5」と表示するのは、バンドの判別をするのに使用しているUARFCNがB5(4357~4458, 1007, 1012, 1032, 1037, 1062, 1087)とB6(4387~4413, 1037, 1062)で重なっている部分があるため、アプリの不具合というよりはUARFCNの仕様のせいではないでしょうか?
UTRA frequency band
http://niviuk.free.fr/umts_band.php
コメントありがとうございます、早速修正させいていただきます。
「UARFCNの仕様でUARFCNが重なっている部分がある」ため、実際に「B6」で通信していてもアプリ側で「B6」で通信していると判別できないということですか、ん~有り難うございます。
Thanks!
For UTRAN WCDMA,it’s not like the LTE SIB1,the UARFCN is typically mapped to the actually frequency rather than the increamental band channel number like in each LTE band you saw the band 26 has range of 8XXX but same to the band 5 2XXX,it’s beacuse the EUTRAN mapped the channel not particularly corresponding to the frequency.When add to band 26,the channel number increased to 8000+,for TDD bands ,EARFCN is even 30000+,but the same frequency for band 1 is below than 500.You may get the actually band from the signaling infromation which i didn’t verified,but i saw the WCDMA signaling identify the WCDMA I/II/IV/VIII in UE’s capability information or handover informatioin ,you can check that to find the truth out.
By the way,i am the developer of Network signal Guru,and it’s nice to see you guys using this app to find the truth behind the carrier’s advertisement.Besides,the docomo’s Band 19(875-890) is actually a subset of common band 5 869-894(not the KDDI’s extend band 26 which is rarely used by Sprint and very few carriers) which is almost supported by the recently chinese phones due to the deployment of China Telecom’s Band 5 network(EARFCN 2452),In theory,docomo just need to add band 5 EARFCN 2560 MFBI indication to the SIB1 of band 19(earfcn 6100),and can simplely makes the avaliable terminals doubles.Due to the limitation of Japan FCC?It’s seemed like that docomo has deployed 15Mhz 850 carrier which is beyond the liimitation of band 5,but I think at least the 10Mhz carrier can support band 5 mfbi operation.
I am not very good at Japanese,and please comment in english,Thanks!
UTRAN is not like LTE