Moto G5s Plus OS 8.1.0 Stock ROM を導入する

先日、カスタムROMを導入して、Android 9.0 にアップグレードした「Moto G5s Plus」を、メーカー純正のファームウェアに戻してみたので、その作業手順を記載しておきます。

作業内容と作業手順

大まかな流れは、Stock ROM ファイルを毎度お世話になっている「XDA」からダウンロードし、同ダウンロードしたROM（Firmware）をバッチファイルを使用して端末にフラッシュするだけで完了です。

STOCK ROM とは

ストック ROM (Stock ROM)とは、「スマートフォン」や「タブレット」にデフォルトで導入されている製造メーカーないしはキャリア純正のOS(ROM/Firmware)のことで、ストックファームウェア(Stock Firmware)とも呼ばれます。それは、製造メーカー/キャリアによって開発された「Android OS」のカスタマイズバージョンで、独自のユーザーインターフェースやアプリが導入されています。Motorolaでいうところの「Moto Action( Moto アクション)」や「Moto Display( Moto ディスプレイ )」「Moto カメラ」などがそれにあたる。

端末/PC条件

当然ですが、「Bootloader Unlocked」であることが第一条件です。必須条件ではありませんが、私の端末環境であったため、カスタムROM が導入されていることを条件とします。

以下作業を実施することで現在のカスタムロムで保存された内部ストレージ情報はすべて削除されますので、大事なデータが消えてしまわないようTWRPで保存するなり適宜対応をお願いいたします。

端末：Moto G5s Plus XT1805
PC：私は windows10 を使用しました※Windows7でも可

必要ファイル

毎度お世話になっている XDA のこちらのスレッド「[Tutorial] Flash Oreo 8.1 Stock Global [MotoG5sPlus]」より「Oreo 8.1 Stock Patch August 2018 (Global)」をダウンロードしてきます。

Oreo 8.1 Stock Patch August 2018 (Global)
mfastboot.exe と flash.bat
余裕があればこちら「Logo.bin」

作業

資料の準備ができたら、以下の手順で導入していきます。

まずは、XDA からダウンロードしてきた「SANDERS_OPS28.65-36_cid50_subsidy-DEFAULT_regulatory-DEFAULT_CFC.xml.zip」を適宜フォルダ内に保存し解凍。
上記解凍したフォルダ内に先ほどダウンロードしてきた「flash.bat」と「mfastboot.exe」とを保存する。
端末を手にし、電源をオフにする。電源がきれたら、ボリュームダウンボタンを押下したままの状態で電源ボタンを押下すると Fastboot flash mode に切り替わる。
Fastboot flash mode の状態のまま、USBケーブルで「PC」と「端末」とを接続。※PCデバイスマネージャーで「fastboot hogehoge」として認識されていることを確認し以下をコマンドプロンプトを起動して実行。
```
fastboot devices
```
以下のような表記がなされれば、PCとデバイスが接続できています。
```
ZY322D5M3X      fastboot
```
PCとデバイスが接続ができていることが確認できたら、「SANDERS_OPS28.65-36_cid50_subsidy-DEFAULT_regulatory-DEFAULT_CFC.xml.zip」を解凍しフォルダ内に保存した「flash.bat」ダブルクリックして実行
flash が完了したらデバイスが再起動するのでそれまで待ちます。

再起動の際に以下画像が表示されるので、「Logo.bin」を導入して同表示を消します。

ダウンロードしてきた「Logo.bin」があるフォルダ内に「mfastboot.exe」を保存し、同フォルダ内にカーソルをあわせて、シフトキー＋右クリックでPowershell window をここで開くを押下。以下をコマンド
```
mfastboot flash logo logo.bin
```

以上で作業完了です。お疲れさまでした。製造メーカ純正の ROM 2018年8月のファームウェアに変更されています。