久しぶりに EXPANSYSさん で端末を購入してみた。同社で注文した場合は、国外(香港)からの発送となるが、注文してから、3日後に到着。早かった。
私の好みは基本的にコストパフォーマンスの優れた海外 SIMフリー デバイス ですが、Moto G など人気のある低価格スマホを販売している Motorola が なんと! LTE band 19 に対応させた端末「Moto X Play XT1562」を発売、同社初(Nexus6を除く)となる “LTE band 19” 対応国外SIMフリーデバイスなため非常に興味を持った訳です。実際に “LTE Band 19″ で通信可能かどうかの確認と、3G Band がスペック上、”band 6 (800 Fomaプラスエリア)” 非対応なため同エリア非対応であれば、デバイスに手を加えることで対応させることが可能かどうかも確認したくなり、購入してみた。
Moto X の称号を持つ Marshmallow へのアップデート予定の端末
購入したのは、「Moto X Play XT1562 Dual SIM」。2015, 8月に発売された「Moto X」Motorola フラッグシップ の名誉ある称号を持つデバイスの Dual SIM タイプ。白と黒の二色展開。白も好きなんですが、Expansys では、なぜか黒の方が安かったので「Black」を選択。同端末は Motorola ブログで、最新OS「Marshmallow」へのアップデートするデバイスとアナウンスしている。ほぼ同時期に発売された、「Moto X Style(XT1572)」は先日 Marshmallow へのアップデートが開始した模様。多少値は張るがFOMAプラスエリアに対応可能であれば長い目で見ると、高価な買い物ではないと判断し購入に至った。
Single SIM と Dual SIM がある
Moto X Play XT1562 は、Dual SIM タイプと Single SIM タイプの二種類がある。これまで Motorola は、Dual SIM タイプと Single SIM タイプとで、それそれ型番を変えて販売していた。Moto G 2013 を例に挙げると、XT1032 が”Single SIM” に対しXT1033 が”Dual SIM” と端末分けされていた。Moto X Play についてはどちらも「XT1562」として販売されており、購入する端末がどちらのタイプなのか混乱してしまう。スペック表を motorola Australia で確認すると「市場によって異なる」と表記がある。因みに motorola.co.uk サイトでは「Single SIM」とスペック上記載あり。その点で言うとEXPANSYSさんでは最初から Dual SIM と商品名に記載あるため分かりやすい。
ファームウェアはアジア向け
Motorola では、ファームウェアを国や地域で分けており、設定→端末情報からどの国のファームウェアがインストールされているかが分かるようになっている。メインで使用している Amazon UK から購入した XT1524 だと、”surnia_retgb.retgball.en.GB.retgb ” と表示される。GB の表記は Great Britain を意味する。 Expansys さんから購入した XT1562 は、”retasia_ds.retasiaall.en.03 retfr ” と表記有り。”ds”デュアルSIMタイプで、 “asia” と表記あるので、アジア圏で提供されているファームウェアだと見て取れる。”03” は、恐らく「第三世界」
アジア圏で販売されている”XT1562”は限られており、「India」「Australia」のみ。Motorola 各web サイト上のスペックでは、Dual SIM として記載されているのは、「Australia」の Moto X Play XT1562 のみ。Expansysさんで購入すると、恐らくオーストラリアで販売されているものを送ってくれているのではないかと推測。箱に記載されている GS1(バーコード) の国コードが 694(中国) から始まっていることについては不明。
簡単なスペック
Moto X Play XT1562 | |
---|---|
OS | Android™ Lollipop 5.1.1 |
Memory(RAM) | 2 GB |
Storage(ROM) | 16 GB |
CPU | Quad-core 1.7 GHz Cortex-A53 & quad-core 1.0 GHz Cortex-A53 |
Chipset | Qualcomm MSM8939 Snapdragon 615 |
GPU | Adreno 405 |
Display | 5.5 inches 1080 x 1920 pixels Corning® Gorilla® Glass 3 IPS LCD |
Wi-Fi802.11b/g/n | 802.11 a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth version 4.0 LE |
SDcard slot | microSD, up to 128 GB |
Front Camera | 5 MP |
Back Camera | 21 MP |
3G Band | 2,100(1), 1,900(2), 1,800(),850(5), 900(8) MHz |
4G Band | 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 19(800), 20(800), 28(700), 38(2600), 41(2500) |
Battery | 3630 mAh |
Size | 148 x 75 x 8.9-10.9 mm |
Weight | 169 g |
某メーカーのように無駄なアプリ無し
個人的に motorola デバイスの好きなところは、不要なアプリ、メーカー製のアプリなどほとんど入っていない、簡単に言うと素のアンドロイドに近い端末であること。以前簡単にレビューした、ASUS Zenfone 2 laser は、不要なアプリがたんまり入っておりましたが、Motorola はすっきりしてます。
Battery 容量は Nexus6 を上回る 3630 mAh !!
Motorola Nexus device である “Nexus 6” のバッテリー容量 ”3220 mAh” を上回る 3630 mAh 大容量バッテリーとなっている。
WCDMA 3G 対応周波数帯域はスペック表記以外の JAPAN 800 band FOMAプラスエリアに対応していることが判明!!
QXDM なる対応する周波数帯域を調べるツールがあるので、同ツールにて、1877行目( WCDMA Band )を確認し以下の数値が表示された。
1154610354700419456
更に、その数値を mztool なるツールで、数値入力すると対応周波数帯域が割り出される。以下のように、GSMとWCDMA の対応する周波数帯域が表示された。
[Bit_07] GSM DCS 1800 band [Bit_08] GSM Extended GSM (E-GSM) band [Bit_19] GSM 850 band [Bit_21] GSM PCS 1900 band [Bit_22] WCDMA Band I - EUROPE JAPAN & CHINA IMT 2100 band [Bit_23] WCDMA Band II - US PCS 1900 band [Bit_24] WCDMA Band III - EUROPE & CHINA DCS 1800 band [Bit_26] WCDMA Band V - US 850 band [Bit_27] WCDMA Band VI - JAPAN 800 band [Bit_49] WCDMA Band VIII - EUROPE & JAPAN 900 band [Bit_50] WCDMA Band IX - JAPAN 1700 band [Bit_60] Reserved for BC10-1700 band class
Band 6 “JAPAN 800 band” FOMAプラスエリアに対応していることが分かる。Band 6 以外にも、WCDMA Band IX – JAPAN 1700 band と Reserved for BC10-1700 band class に対応している。素晴らしいの一言
メーカーが公表しているスペックとは違う、数値となった。
Sponsored linksLTE 対応 Band は公表スペックと相違なし
6828 行目 を確認「1786841399509」の数値がはじき出された。同数値を10進数から2進数へ変更すると以下のように表される。
11010000000001000000011000000000011010101
スペック表記と相違なし
- LTE
- 1/3/5/7/8/19/20/28/38/40/41
- TD-LTE
- 38/40/41
※後々のアップデートの時に、メーカー側で対応周波数を変えてくる可能性もありますので、現在のところ対応しているとします。(XT1527 は5.1へのアップデート時にLTE Band 12 を対応周波数から削除してます)
技術基準適合証明は?
ここまで、メーカー側で対応周波数を日本向けの周波数帯域に合わせているとなると、もしかすると、技適が通っているのかもと、設定→端末情報から確認するが、技適マーク無し。
プラスエリアへ赴き早速調査
数値だけではプラスエリア対応有無の確認は取れないので早速、以下デバイス4台を持って早速FOMAプラスエリアに向かった
- Moto X Play XT1562(Docomo SIM)
- Moto E LTE UK版 XT1524(FOMAプラスエリア非対応デバイス Docomo SIM)
- HT03A(FOMA3G通話専用)
- Moto E LTE US版 XT1527(おまけでお供SIMなし)
Moto E LTE UK版 XT1524 では通信不可エリアでも 、XT1562 では LTE 通信可能となっており、LTE Band 19 で通信していることが分かった。なお WCDMA band 6 のテストには、同 Moto E LTE xt1524 で通信不可エリア内にて、Moto X Play から HT03A Foma 回線へ電話をかけることで、3G 電波を拾い通話するか確認。
通話ボタンを押下すると、LTE→H への表記に切り替わり、問題なく通話可能でした。VoLTE 対応可否については確認とれず。
結果、LTE対応周波数帯域はスペック通り対応しており、逆に WCDMA 3G 対応周波数は、QXDM の数値通りの ”FOMA プラスエリア” に対応していることになる。※CA(キャリアアグリケーション)には非対応です。
簡単にまとめて、日本でも十分戦えるデバイス
国内で販売されている SIMフリー端末のような不要なアプリがなく、且つ 日本の LTE / WCDMA (3G) 周波数にほぼ対応している、国内で十二分に戦える海外simフリー端末だと判断できます。CA(キャリアアグリケーション)には非対応なので、通信速度にかんしては、CA対応端末に比べると劣るかもしれません。個人的な意見ですが、今のところ速度を必要とするサービスを利用していないため、そこまでは望まない。※AU回線での通信状況は確認しておりませんのであしからず。
EXPANSYS Moto X Play XT1562 Dual Sim
金額は42,000円程度と送料、商品受け取り時に輸入税1,900円徴収されます。
2016/03/10追記:日本でも発売されることが決定しました、販売元は「NTTレゾナント」価格は税込 47,736 円です。Moto X Play + OCNモバイルONE音声通話対応SIMパッケージセット先着数量限定で、QUOカード3,000円分プレゼントキャンペーン実施中、送料無料で3月中旬以降出荷予定とのことです。ん~Nexusデバイスが手に入る金額ですね。
ケース選びは ”Motorola DROID MAXX 2” のものを検討
Moto X Play は、北米では”Motorola DROID MAXX 2″として販売されており、ケースに関しては、”Motorola DROID MAXX 2” でケースを探せば色々出てきます。個人的に大事なデバイスには、必ず耐衝撃ケースをチョイスします、落として壊れて修理不可なんてことがないように大事にデバイスは扱います。候補としては、”Trident Case” もしくは ”Otter Box” のケースをチョイス予定。今のところ Trident より直接購入予定だが現在、在庫がない模様、、残念。”Otter Box” に関してはAmazon US から購入できるようです。価格は、$34.99
Trident Case
Otter Box Case
以上簡単レビューでした。
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moto x playですかぁ。
私は悩んでstyleを注文しました。
handtecから発送されたのですが、受け取れてません。
CPUは一緒なんですよね、playとstyle。
>handtecから発送されたのですが、受け取れてません。
早く受け取れるといいですね。同販売店や Clove は、あまり信用してなんですよね~。100%信用しているわけではありませんが Expansys のほうが信用度と納品速度は今のところ国内で最強ではないでしょうかね。
LTE Band 19 に対応していたのでただそれだけで購入です。私も Style を検討しました。
moto x style は,Snapdragon 808 で、Carrier Aggregation(キャリアアグリゲーション) “Cat 9 speeds up to 450 Mbps down/50 Mbps up” が可能(Qualcomm Website)なのですがメーカースペックでは ”LTE cat. 6 capable”、通信速度は”Snapdragon 615 の Play” に比べ早いはずです。が日本の周波数帯域の B1、B3、B28 に対応しており、CA B1-B3で通信可能かとは思いますが、何せ田舎者なので、B3電波を受信できず。B1-B28でいけるかとは思いましたが、B28はどうやら二種類の電波になっており、対応可否も不明。私には「宝の持ち腐れ」になってしまいそうでしたので却下しました。もしかすると、今回のPlayのように、スペック上記載されていない LTE Band 19 に対応している可能性もありますが、金額的なリスクが大きいうえに、通信速度にこだわりがないため ”PLAY” にしました。
というか、handtecにヤラレました。
モノを受け取りましたが・・・。
拙い英語でカスタマーサポートとやりあい中です。
orz
受けとりましたが、、〈br〉
というお言葉から察するに、開封品で端末に傷が入っていたとか、でしょうか?
返品返金請求してみてはいかがでしょう?
もっと酷いですね。
open boxなのは判って買いましたが
ブートローダーがアンロックされてて、TWRPがインストール済み。
Supersuがインストールされていてroot化済みとか(笑)。
しかも「▽」、「○」、「□」の部分が消えてしまうという。
使い物にならないモノが来ました。
現在、返品・返金交渉してます。
返品されたものを中を確認せずに、そのまま販売したのか、または、意図的にそうしたのか、いずれにせよ日本ではあり得ない販売方法ですね。同社から開封品は購入しない方が良さそう。まれなケースだとは思いますが、また酷いものを掴まされましたようで、、、面倒なことになりましたね。
うまく話がまとまればいいですね。
質問失礼します。
こちらでのテストのsimの色は赤とピンクのどちらのタイプで行ったか、教えてください。
ピンクでもなく赤でもありません。記事にある写真の色=白色のSIMになります。契約SIM情報は、2015年1月に「Docomo Xperia Z3」を契約したSIMを使用しました。