Moto E LTE は、XT1527 US版と XT1524 EU/UK 版 の二種類のSIMフリータイプがある。前者の場合、Android OS 5.1.1 が Motorola より提供されているが、後者 XT1524 の場合、提供されている最新のファームウェアが 5.0.2 となっている。XT1524 でも OS 5.1.1 を利用できないか考え cyanogenmod CM 12.1 (OS 5.1.1)を導入することにした。また同ロムは、通常のAndroid OS には無い拡張機能が追加されているためそれらもどれほどのものか試してみた。
導入方法
導入に当たり、必要なファイル群を準備する必要がある。準備するファイルは以下2つを、cyanogenmod downloadサイトと、Gappsも合わせてダウンロードしてくる。Gapps に関しては、TK Gapps を使用すると問題なくGappsが導入できました。
- cm-12.1-20151125-NIGHTLY-surnia.zip(ROM)
- TK Gapps(google アプリ) MINI MODULAR PACKAGE ←導入したい Gapps はお好みで適宜ダウンロード
cm-12.1-20151125-NIGHTLY-surnia-recovery.img は使い物にならなかったことは内緒です。
端末前提条件としては、カスタムリカバリーから、上記ROMをインストールする必要があるため、TWRPやCWMrecovery が導入されている端末である必要があります。
TWRPからROMをインストール
TWRP を起動させ以下をインストール。
- m-12.1-20151125-NIGHTLY-surnia.zip(ROM)
- TK Gapps
XT1524 に OS 5.1.1 導入完了
晴れてOS5.1.1の導入できた。早速OS5.1.1で使用できる機能を見てみた。5.1.1 は、マイナーアップデートらしく、デュアルSIMサポートや、パフォーマンスや安定性の向上が施されているわけで、見た目では、これと言って OS 5.0.2 から大きく変わったところはない。変わったところと言えば、以下のクイックパネルの表示程度。
Sponsored links設定パネルからWi-Fi/Bluetoothの接続先設定変更が可能
wi-fi接続先やBluetooth接続先を頻繁に変更する際は助かる機能ですね。
CyanogenMod 便利機能
さて、購入から今まで Motorola製のファームウェアを利用してきたわけですが、CM12に切り替え後、拡張機能が追加されてどれほど変わったのか以下に記載。全て記載するにはかなりの情報となるので気になった機能という部分までにしておきます。
Advanced reboot 機能
電源ボタンをロングPressすると、今までは「電源を切る」だけの表示であったが、「高度な再起動(Advanced reboot)」のセッティングをすると、「電源を切る」と「再起動」「機内モード」の表示が出る。また、「再起動」を選択すると、「再起動」「ソフトリブート」「リカバリー」「ブートローダー」の詳細な再起動メニューがでてくる。「リカバリー」「ブートローダー」を起動させたいときがまれにあるので、大変便利です。設定方法は、端末情報→ビルド番号を数回タップ→デベロッパーになった後、開発者向けオプション→高度な再起動をONにする。
Quick 設定 panel
Quick 設定 panel 内に表示されている、設定アイコンの追加と並べ替えをすることができる。また、細かいところでは、実は天気が表示されている。タップするとYahoo!Weather が表示される。
Sponsored linksステータスバー
ステータスバーに表示されている情報の配置変更と、バッテリーステータス表示方法変更が可能となる。バッテリーステータス変更は電池アイコンを「縦向き」「横向き」「サークル」「テキスト」「表示しない」のどれかに変更することができる。
起動中アプリの一括終了
起動中アプリが「履歴」を一括で削除するアイコンが追加されている。SONYデバイスではデフォルトでこの機能が付いているが、Motorola ファームウェアでは、この機能がない。便利です。
ファームウェアアップデート
ファームウェアアップデートは非常に簡単で、ファイルをダウンロードするか選択し、アップデートするかを決定すると、後はTWRPが起動し自動でアップデートし完了後は再起動してくれる。更新が頻繁に行われているようなので、アップデートの際にTWRPの操作をせずとも勝手に動いて再起動までしてくれるので大変便利です。
ダウンロードしたアップデートファイルは内部ストレージの「cmupdater」フォルダに保管されており、アップデート完了後も残っているため、Moto E LTEは内部ストレージが少ないデバイスなので、アップデート完了後に同ファイルを削除することをお勧め。
Root アクセス
SuperSU などのルートアプリをインストールする必要があるが、この機能を使うことで、同アプリは不要となる。「無効」「アプリのみ」「ADBのみ」「アプリとADB」のいずれかで設定可能。
Tarminal
こんな機能まで付いているのかと驚きました。Linuxを使う方は、これらをよく利用されるのではないかと思いますが、ターミナルが標準で準備されているようです。オンにすると、ターミナルアプリが表示されます。へぇー。
Sponsored links簡単まとめ
数日使用して、今のところ不自由なく、また違和感も感じず使用できています。たまに、メーカーファームウェアであれば、LTE通信できていた地域で、ステータスバーのアンテナ表記がLTE→Hへ切り替わるようになった。何だろうか、原因不明。
motorola 製アプリは使用できない
motoカメラや、Motoアシスト、マイグレート、Alert、などのMotorola 製のアプリは全て使用できない、どうしてもMotorola製のアプリを使用したいと考えている方にはCMはお勧めしません。
拡張機能が豊富
上記内容で拡張機能を紹介しましたが、上記以外でも、「左利きモード」と言われる、横画面モード時に、ナビゲーションバーを画面左側に配置する機能があったりと、「かゆいところに手が届く」機能がまだまだあります。メーカー提供のファームウェアで不満があったり、また飽きてきたかたに一度お試しいただきたいカスタムロムです
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