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Lenovo P2 Foma プラスエリア で通信できた話

先日アップデートが届いてある程度端末の状況も落ち着いている状況。
以前からトライしておりました、Fomaプラスエリア WCDMA Band 6 の対応化ですが、通信が出来ることが確認とれましたので、記事にさせていただきます。

現状 SIM2 だけが Band6 に対応

Fomaプラスエリア化に成功したものの、現在のところSIMスロット2(SDcardと排他利用のスロット)だけが対応している状況です、SIMスロット1については、対応不可です。あらかじめご了承ください。現状SIM1も対応出来るよう継続確認予定です。少しあきらめかけてます。もしかするとLinegeOSなどのカスタムROMであればSIM1も動作する可能性はあります。今回はSTOCK ROMでの作業になります。

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購入からプラスエリア対応までの経緯

簡単にプラスエリア対応までの経緯を記載しておきます。

  1. 購入「3G+4G同時待ち受け可能な大容量バッテリー5100mAh搭載の “Lenovo P2 (P2a42)” デュアルSIM 購入!
  2. Bootloader Unlock「Lenovo P2[P2a42] をブートローダーアンロックしてみる
  3. OS 7.0 アップグレード「Lenovo P2 [P2a42] Android OS 7.0 Nougat へアップグレード開始!
  4. TWRP 導入「Lenovo P2 [P2a42] に TWRP recovery を導入!
  5. 日本語対応化「Lenovo P2 [P2a42] Nougat Android OS 7.0 日本語対応化を試みた
  6. OS 7.0 修正アップデート+日本語対応化「Lenovo P2 [ P2a42 ] OS 7.0 不具合修正アップデート
  7. Root化「Lenovo P2 Android OS 7.0 Nougat Root ! [S233_170404_ROW]
  8. プラスエリア対応

SIM2 プラスエリア対応化作業手順

以下の作業を行うことで端末が起動しなくなる可能性がありますので、あらかじめご理解の上作業を進めましょう。

同作業を行うことで、端末が起動しなくなったことはありませんが、ネットワーク通信が出来なくなる可能性があります。作業前には必ずTWRPでと「Modem」「EFS」とのバックアップを取ることをが重要です。

以下作業をすることでFOMAプラスエリアで通信可能となるわけですが、不要な手順もあるかもしれません。

端末条件とPC環境

今回使用したツールとPC環境、デバイス環境になります。あくまでも当方での作業環境となるため、以下ツールのバージョンなど多少の違いが発生しても問題はないかと思われます。

端末がDiagmodeの状態でPC側で「ポート」でデバイスとして認識できればいいです。

  • QXDM Virsion 03.14.1144
  • Lenovo P2 stock ROM Nougat OS 7.0 Rooted
  • Daigdriver「Qualcomm HS-USB Android DIAG 902C」
  • TWRP 導入済み

QXDMやQPSTのPCへのインストール方法等については、親切に記載されているサイト様をご参考に願います。DiagDriver についても、他のサイト様を参考にお願いします。

早速作業に取り掛かります。

まずはUSBデバッグを有効にします

設定アプリを開き、「開発者向けオプション」⇒「スリープモードにしない」と「USBデバッグ」をオンにします。

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端末をDiagModeに切り替える

PCと端末をUSBケーブルで接続して、PCのコマンドプロンプトを起動して以下3行を一行ずつコマンドします。

adb shell
su
setprop sys.usb.config rndis,diag,adb

上記コマンドを実施すると、PC側で不明デバイスとして認識されますので、Diagdriverをインストールしましょう。dirver のinstall 方法についても申し訳ないです端降ります。

Diagdriver が適用されると以下のように「ポートデバイス」として認識されます。

ポートデバイスとして認識されています。後はQXDMで情報修正を行うだけ。

QXDMを起動

PCと端末をUSBケーブルで接続したままの状態にしておく。

QXDMでの作業の流れ

QXDMを起動させてから、Multi SIM にチェックを入れて、441/946/2954行目のSubscription ID:0 と 1 を以下の数値に変更する

     

  • 441(band):0x380
  • 946(band_pref_16_31):0x0CE8
  • 2954(nv_band_pref_32_63_type.band):4294967295

1877/4548行目の Subscription ID:0 だけを以下の数値へ変更

  • 1877(rf_bc_config):1153484454776799616
  • 4548(rf_bc_config_div):1153484454776275072
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QXDMが起動したら

「Options」⇒「Communications」、Communications窓が開くので「MSM9852」と認識している「Port」をTarget Port のプルダウンから選択してOKボタンを押下

NV Browser でID 441/946/2954 を読み込み修正

View をプルダウンから「NV Browser」を選択し、「Multi SIM」にチェックを入れる。

441(band)行目のSubscription ID:0 と 1 を読み込み修正

①で441(band)行目を選択し、②で数値を読み込みます、③のInput に記載ある数値をトリプルクリックして「0x380」に修正④で書き込みます。次にSubscription ID:1 を選択した上で同じ作業を繰り返します。

946(band_pref_16_31)行目のSubscription ID:0 と 1 を読み込み修正

①で946(band_pref_16_31)行目を選択し、②で数値を読み込みます、③のInput に記載ある数値をトリプルクリックして「0x0CE8」に修正④で書き込みます。次にSubscription ID:1 を選択した上で同じ作業を繰り返します。

2954(nv_band_pref_32_63_type.band)行目のSubscription ID:0 と 1 を読み込み修正

①で2954(nv_band_pref_32_63_type.band)行目を選択し、②で数値を読み込みます、③のInput に記載ある数値をトリプルクリックして「4294967295」に修正④で書き込みます。次にSubscription ID:1 を選択した上で同じ作業を繰り返します。

1877/4548行目を読み込み修正

1877(rf_bc_config)行目の数値を変更

1877(rf_bc_config)行目を選択し、①で数値を読み込みます、②のInput に記載ある数値をトリプルクリックして「1153484454776799616」に修正③で書き込みます。Subscription ID:0のみを書き換えるとSubscription ID:0-5全ての数値が修正されるため、Subscription ID:1の修正は不要です。

4548(rf_bc_config_div)行目の数値を変更

4548(rf_bc_config_div)行目を選択し、①で数値を読み込みます、②のInput に記載ある数値をトリプルクリックして「1153484454776799616」に修正③で書き込みます。Subscription ID:0のみを書き換えるとSubscription ID:0-5全ての数値が修正されるため、Subscription ID:1の修正は不要です。

再起動するとFOMAプラスエリアで通信できるようになります。

端末を再起動させると、SIM2側でFOMAプラスエリアで通信できるようになります。

作業完了です。お疲れ様でした。

実際にプラスエリアに行ってきました、SIM1 SIM2 ともにドコモ系 MVNO SIM を差し込んでます。SIM2 だけで通信していることが確認取れます。

ネットワーク通信ができなくなった場合=失敗

作業に失敗した場合は、TWRPから、「Modem」と「EFS」とをリストアすれば、作業前の状態に戻せます。

プラスエリアに対応できるSIM2スロットは排他利用のスロット

SIM2スロットは排他利用のスロットとなるため、現在SDcardを利用している方は、SIM1に通信可能SIMを利用しているため、現状プラスエリアで通信することはできない。

SDcard に SIMチップを取り付けることで回避も可能

端末が破損する可能性がありますが、以前記事にした、SDcardにSIMチップを取り付けることで、が実現できる模様。こちら「microSDcard にSIMカードを貼りつけて排他利用のスロットに差し込むことができるらしい」を参考に願います。

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基本スペックがしっかりしたバッテリー持ちを強く意識したよいデバイス

省電力な AMOLEDディスプレイかつ、Moto G5 Plus でも採用されている、Snapdragon 625 を搭載した、バッテリー容量5000mAのデバイスです。SIM2だけがFOMAプラスエリアに対応となり、使用方法に少し制限はかかってしまいますが、今回の作業にて、よいデバイスになったのではないかと思います。

Softbank ホワイトプランガラケーSIMでも電波を受信できましたので、SBホワイトプランガラケーSIMをSIM1スロットに、MVNO SIM をSIM2スロットに設定することもできます。用途は色々です。

AmazoIT :Lenovo P2 EUR 249,90 (イタリアamazonから輸入できます)

継続して、SIM1側でFOMAプラスエリアで通信できるよう挑戦中

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